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共用矢印シート/幅広線専用矢印シート

ピクチャ矢印は、開始点/終了点を持つ図形系部品に使われます。
これらの部品のうち、幅広多角線部品は、ピクチャ矢印と特別な方法で接続されます。
従って、ピクチャ矢印が接続される部品は、大きく2つに分類されます。
これらに対応して、2種類のピクチャ矢印が用意されます。
殆どの場合、上記の2種類のピクチャ矢印は、1つのピクチャ矢印で兼用することが出来ます。
共用矢印シートは、兼用のピクチャ矢印を描画するためのシートです。
共用矢印シートに配置された部品は、幅広多角線部品以外のピクチャ矢印として使われます。
幅広線専用矢印シートに部品が配置されていない場合には、共用矢印シートに配置された部品は、幅広多角線部品ピクチャ矢印としても使われます。
幅広線専用矢印シートに部品が配置されている場合には、幅広線専用矢印シートの部品幅広多角線部品ピクチャ矢印として使われます。
共用矢印シートと幅広線専用矢印シートの切り替えは、矢印振る舞いツールバーの[カレントシートの選択]ドロップダウンリストで行われます。

下のピクチャ矢印を例に説明します。



このピクチャ矢印は、幅広多角線部品の末端に窪んだ丸型を付けます。
下の図は、このピクチャ矢印を共用矢印シートで作成した例です。



以下の図は、[窪んだ丸型の矢印 A]を幅広多角線部品に設定したものです。



このように、ほぼ正しく表示されますが、1点だけ問題があります。
図[窪んだ丸型の矢印 A]の[a]から[b]の直線が、幅広多角線部品に表示されます。
これを解決するために、共用矢印シートに新しいピクチャ矢印を作成してみます。



以下の図は、[窪んだ丸型の矢印 B]を幅広多角線部品に設定したものです。



この例では、完全に正しく表示されます。
しかし、このピクチャ矢印幅広多角線部品以外の部品に設定した場合は、問題が生じます。



このように、ピクチャ矢印のHeadが輪郭線の端点に埋もれてしまうため、ピクチャ矢印はまったく表示されません。

以上の問題は、以下の処理で解決されます。
  • [窪んだ丸型の矢印 A]は共用矢印シートに作成されます。
  • [窪んだ丸型の矢印 B]は幅広線専用矢印シートに作成されます。
これによって、以下のピクチャ矢印が作成されます。



幅広多角線部品以外の部品では、直線[a][b]の問題が残りますが、幅広多角線部品では、ピクチャ矢印は完全に正しく表示されます。

参照: Arrow Editor / [カレント矢印シートの選択]ドロップダウンリスト
キーワード: 共用矢印シート/幅広線専用矢印シート / 共用矢印シート / 幅広線専用矢印シート